top of page

作曲家に訊く2021 第10回『The Star Crossed Lovers』高田 乃愛


高田 乃愛 (たかだ のあ) [大2年]


兵庫県出身。

作曲を渡辺俊幸先生、小谷野謙一先生に師事。

クラシックピアノを7歳から始め、ハリウッド系映画音楽に憧れ作曲家を志し上京。

好きな作曲家は、ジョン・ウィリアムズ、ジョン・パウエル、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ等。

好きなアーティストは、Eagles、TOTO、QUEEN、ビッケブランカ、Sam Smith 等。

 

——今回の音デオケのテーマは“未来”ですが、どのようなことを意識して作曲しましたか?

高田「今回の曲は、”恋愛悲劇に登場する恋人たちの未来”を曲にしました。最初は”ロミオとジュリエット”の物語を曲にしようと考えていたのですが、話を読み込んでいくうちに、彼らは結ばれてはいけないのだろうか?結ばれる未来はないのか?と考えるようになりました。」

——ロミオとジュリエットは、考えさせられる物語ですよね。

高田「そうですよね。物語の主人公達は敵対している家同士の子ですが、彼らはその壁を乗り越え、長年にわたって続いてきた冷戦を終結ました。運命は定められているなどと言いますが、運命は一つ一つの考えや行動を自分自身で選び取って、人生を歩むものだと私は思うんですよね。その辛く苦しい運命をも覆してしまうような強い愛を音にしたいと思い、曲を書きました。」

——曲を聴きましたが、美しい世界観ですね。

高田「ジョン・ウィリアムズ、ジェームズ・ニュートン・ハワード、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、ジョン・パウエルなど、様々な作曲家の作品を聴いたのですが、その影響を受けたと思います。大きく広がっていくような世界観、ハーモニーの美しさを感じて頂けたら嬉しいです。」

——オーケストラを書く際に、工夫した点はありますか?

高田「誰が聴いても頭に残るメロディや、耳にすっと馴染む対旋律を書きました。心に残るメロディ、対旋律を生み出すことは難しいので試行錯誤しましたね。また、和声の動きを大切にして作り上げました。」

——曲の聴きどころはどこですか?

高田「この曲は物語の進展に合わせて進んでいき、どんどんと曲調が変わっていくので楽しめると思います。彼らの運命の出会いから、結ばれるまでを曲にしたのですが、その間にどんな出来事があったのか、物語を知っている方も知らない方も、想像しながら聴いて頂けたらと思います。」

——作曲活動は、いつ頃からしていますか?

高田「初めて曲を書いたのは小学校4年生くらいの時で、小学校6年生の時にクラス合唱の曲を書いてから、本格的に作曲家になりたいと思いこの道を志しました。それからは、ずっと好きだった映画音楽の世界に憧れるようになり、今は劇伴作曲家を目指して日々音楽に励んでいます。」

インタビュアー 内藤 雅人(3年)

ライター 内藤 雅人(3年)

閲覧数:354回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page