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作曲家に訊く2021 第13回『糸を撚る』安田 有希

更新日:2021年2月20日


安田 有希 (やすだ ゆき) [大4年]


神奈川県出身。 作曲を岩下哲也先生に師事。 6歳からピアノを習い、中学・高校の吹奏楽部ではトロンボーンを担当。 吹奏楽部での編曲経験が音楽大学を受験するきっかけとなった。 幼少期より坂本龍一に影響を受ける。

趣味はゲームと水彩色鉛筆。

 

——今回の音デオケは”未来”というテーマですが、どのように連想して作曲しましたか?

安田「未来は”過去”と”現在”が切り離せない存在でもありますし、「過去があってこその未来」を書きたいと思いました。」

——糸を撚る(よる)って面白い曲名ですね。

安田「人と人の縁や、歴史や文化というのは今の自分に影響していますし、たくさんの縁が絡み合って未来を紡いでいく様子と糸を撚り(より)合わせる様子を関連付けて作曲しました。」

——作曲する時に、工夫したことはありますか?

安田「今回、2つのメロディを何度も繰り返し用いて絡み合っていくようにしたんですけど、このような形にするのが難しかったです。この2つのメロディに和音を重ねると更に複雑になり、どうしても音がぶつかるんですよね。そういう時に、地道に音を修正していきました。」

——曲の聴きどころはありますか?

安田「視界が開けるようなところがあるんですけど、自分が直感的に作って好きな部分なんですよね。尚且つ、メインメロディが2つうまく重ねられたので、そこを聴いて頂きたいです。」

——オーケストラを作る時に意識することはありますか?

安田「場面の切り替わりがあるんですけど、繋がりを上手くいくように意識しました。あと、私自身吹奏楽部でトロンボーン吹いていたので、演奏して楽しいものでありたいなと思いながら作曲しました。」

——音楽大学に入って良かったなと思うことはありますか?

安田「作曲に必要な和声とか、ジャズハーモニーを勉強できるのは良かったなと思います。ただそれだけじゃなく、いろんな音楽に触れることが出来る環境というのも良いと思いました。音楽を勉強しようと思っても、その学びたい音楽を認識しなきゃ音楽って学べないじゃないですか。なので、自分の知らない音楽に出会えるという第一歩が、今学んでいる環境にあるのが、音楽大学の良いところかなと思いました。」

インタビュアー 下羽 泰生(1年)

ライター 内藤 雅人(3年)

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