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作曲家に訊く2021 第15回『願い星』伊藤 純平



伊藤 純平 (いとう じゅんぺい) [大4年]


新潟県出身。

作曲を郡司崇氏に師事。

3歳からヤマハでピアノとエレクトーンを習い、大学入学後に作曲を始める。

歌モノを中心に、インストや演奏家への作品提供など幅広い制作活動を行っている。

好きな音楽プロデューサーは冨田恵一、蔦谷好位置、中田ヤスタカ 等。

 

——今回の音デオケは”未来”というテーマですが、どのように連想して作曲しましたか?

伊藤「人って悩みや後悔を抱えながらも、未来に向かって一歩ずつ歩き出すと思うんですよ。そんな、前を向いて頑張ろうとしている人の背中をそっと押してあげるような、そんな曲でありたいと思い作曲しました。」

——どうしてボカロ曲を作ろうと思ったのですか?

伊藤「僕がボカロに出会ったのが中学生の時で、洗足の卒業生でもあり作曲家のkzさんが作ったTell Your Worldとか衝撃を受けたんですよね。そういうきっかけで、ボカロ曲を作ってみようと思いました。」

——オーケストラとVOCALOIDを合わせる時に、工夫したことはありますか?

伊藤「この曲は3年前に作っていまして、元々エレクトロな曲で弦楽器などが入っていなかったんですよ。それで、今回オーケストラで演奏される機会が与えられたので、歌を支えるような、厚みのあるサウンドで星空が広がっているような音を表現をしました。」

——本番、どのように聴いて頂きたいですか?

伊藤「オーケストラとVOCALOIDのコラボということなので、良い世界観が作れたんじゃないかと思います。”願い星”という広がっている世界観を、目の前でぜひ楽しんで頂きたいです。」

——作曲活動は、いつ頃から始めましたか?

伊藤「そうですね、小さい頃からヤマハの音楽教室で電子オルガンとピアノを学んできました。それから高校で電子オルガンを本格的に学んで、その頃から編曲活動を始めました。それをきっかけに、洗足に入学して今では様々な人と接点が出来ましたし、日々作編曲活動を頑張っています。」

——伊藤さんにとって、VOCALOIDはどういうものですか?

伊藤「VOCALOIDって歌手に曲を提供する時より、作曲者の意図を制限なく曲に当てることが出来るんですよね。それに機械が歌ってくれるので、難しいフレーズや挑戦的な音楽が作れますし、そこから新しい音楽が生まれるのもVOCALOIDの魅力だと思います。僕は、他のアーティストに自分の曲をプロデュースすることに興味を持っていますので、VOCALOIDの特徴とマッチしていて気に入ってます。」

インタビュアー 下羽 泰生(1年)

ライター 内藤 雅人(3年)


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