top of page

作曲家に訊く 第8回『願い』横関 公太


1993年10月13日生まれ 小学4年生からピアノを始め、高校生から本格的なDAWソフトを使用した楽曲制作を行う。 2012年に洗足学園音楽大学に入学。山下康介氏・森威功氏・ 郡司崇氏に師事。  大学卒業後は本格的に作曲活動を始め、様々なアーティストへの楽曲提供、 TVアニメの音楽を担当している。

 

——まず、今回の曲のテーマはなんですか?

横関「当たり前にある普段の生活を送る事ができるのは、実は幸せなことだと思うんですよね。忙しい日常に追われて当たり前の幸せを、忘れてしまう事がありますが、もし、当たり前の事が当たり前じゃなくなった時に、人はその幸せに気付くと思うんですよ。この曲は、僕たちの周りにあふれている幸せに、多くの人が気付き、笑顔になれますようにと”願い”を込めて作りました。」

——そういう題材にしようとしたきっかけはありますか?

横関「普段生活をしていて、ふと思う時があるんですよね。今って幸せなんだなと。僕は伝えたいことを曲にするということを大事に思っていて、今回このような曲を書きました。」

——歌詞について、キーワードみたいなものはありますか?

横関「キーワードというよりは、歌詞全体を通して日々の生活を思い出したり、感じて聴いて頂けたらと思います。」

——歌を聴かせるためのオーケストラで、工夫したところはありますか?

横関「一番聴いてもらいたいのが歌なので、その歌の世界観を表現できるような、オーケストレーションにしました。曲としては最初は静かで、曲の後半に進むほど厚みが出るようにしました。あと全体的にお互いが主張できるように、歌とオーケストラの会話みたいなところは意識しましたね。」

——音楽活動はいつからしていますか?

横関「小学校4年生からピアノを始め、中学2年生からフリーソフトで作曲を行い、高校生からSONARというDAWを使って作曲をしていました。最初は耳コピで、その時流行っていた曲を編曲したり、高校入ってからは、ダンスミュージックでエレクトロなものが好きなので、そういう曲も作曲をしていました。聴いていた曲もいろいろあって、バラードやR&B、ユーロビート、あとアーティストでは安室奈美恵さんやMAXさんを聴いていましたね。」

——今までの経験で、作曲に活かせたことはありますか?

横関「DAWへ音を打ち込む際に、ピアノに触れていた事は良かったと感じました。あと、大学在学中の時は、特に山下康介先生から多くのことを教わりましたね。歌やメロディが一番大事なので、自分の聴かせたいところを意識するという事は勉強になりました。」

——音楽大学に入る入学生にメッセージはありますか?

横関「何か音楽を作る時、思いがあって作ると思うんですよね。作曲系の学科へ入学される方で、いま曲を書いているとしたら、誰に向けて書いているのか、どんな思いがあって曲を作っているのか、そういうところに目を向けると良いと思います。特に大学に入ると、様々な知識が増えてきますけど、知識や作曲技法とかにこだわるだけではなく、時々そういうところを思い出してみると、本当に伝えたい音楽作りとして良いのではないかと僕は思います。」

——最後に、当日来てくださる方へのメッセージをお願いします。

横関「僕たちの周りには、たくさんの幸せがあふれています。会場に来てくださる方々、多くの方々にその幸せに気付いて頂き、笑顔になってもらえたら良いなと思います。」








インタビュアー 内藤 雅人(2年)

ライター 内藤 雅人(2年)

撮影 谷本 真穂(3年)

閲覧数:288回0件のコメント

Comments


bottom of page