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作曲家に訊く 第10回『CITY OF TOYS』シュウ·ケツトウ


中国寧波出身。 山下康介先生、仲井朋子先生に師事。 シンフォニックサウンドとEDMを作ることが多いです。 一番好きな作曲家はセルゲイ・プロコフィエフです。 趣味は猫を飼うことです。

 

——今回どのようなテーマで作りましたか?

シュウ「おもちゃの街をイメージして作りました。最初から最後まで繋がっているというよりかは、もともと断片で分かれていて、それを繋げたものです。いろんな仮想のストーリーがあって、様々な風景が移り変わっていきます。」

——おもちゃのような表現はどのような工夫をしましたか?

シュウ「この曲の一部ですけど、例えばある部分は明らかにマーチみたいな、おもちゃが歩いているような様子を表現したりはしましたね。」

——予め作品を聴いたのですが、確かにシーンが変わる印象があり、色彩感があると感じました。

シュウ「それぞれ断片的なものは、仮想のストーリーは頭の中で考えていますけど、私はどちらかというと聴く人がどう思うか、聴く人によってどう感じるかは当日楽しみでもあります。」

——そうなると、今回の作品は聴く人の想像に任せるというところもありますね。

シュウ「そうなんですよね。私の今回の作品はドビュッシーのようなものではないですけど、そのような印象派の作曲家が風景を表したいという点では、もしかしたら共通点はあるかもしれないです。」

——いつから音楽活動をしていますか?

シュウ「8歳の時は中国の竹笛をやったり、クラシックピアノは12歳から弾いていましたね。いろんなアニメ、ゲーム、映画、CMを担当している菅野よう子さんに憧れていたので、それをきっかけに作曲は高校に入る前の夏休みから始めました。」

——洗足学園音楽大学を選んだ理由はなんですか?

シュウ「まず、先輩の繋がりで教えてもらったり、インターネットで調べてみて先生方も有名なので魅力を感じました。そういう意味では、洗足は恵まれている環境だと思います。」

——これから音楽の道へ進む方へのアドバイスはありますか?

シュウ「作曲の場合、まずいろんな時代の音楽に触れた方が良いと思います。それぞれの時代でも作られる音楽は変わっているし、知ることは大切だと思います。あと、作曲は真似をすることも重要で、好きな作曲家の真似をすればするほど、自分らしさというものを作りあげることが出来ると思います。」

——最後に、当日来てくださる方へのメッセージをお願いします。

シュウ「架空のおもちゃの街や城を描いた世界、曲の色彩感やおもちゃたちの生きているような様子を、ぜひ聴いて感じていただきたいです。 」






インタビュアー 内藤 雅人(2年)

ライター 内藤 雅人(2年)

撮影 檜垣 文孝(1年)

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