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作曲家に訊く 第5回『RGB』友野 美里


東京都出身。山下康介氏に師事。 オーケストラやピアノインストの作品を好み制作・演奏活動している。 好きな作曲家はアラン・メンケン。 お気に入りのアーティストは上原ひろみ、Dirty Loops、Jesus Molina。 趣味はお笑い鑑賞。

 

——曲名のRGBというのはどういう意味ですか?

友野「RGBというのはレッド、グリーン、ブルーの光の三原色です。その光の三原色から、いろんな色がある楽しめる作品にしました。」

——いろんな色と言いましたが、どのような変化がありますか?

友野「最初は濃くない色から始めて、だんだん暗くなったり明るくなったり、イメージカラーが変化するようにいろいろ切り替わります。光の三原色は全て合わせると白になるのですが、最後はその何も染まっていない白をイメージして作りました。」

——予め聴いたのですが、楽譜を見ても調合がよく変わりますよね。

友野「そうですね、けっこう変わっています。そういう変化も含めて、この曲を聴いてる人それぞれ色を感じて頂けたらなと思います。」

——参考にしたものはありますか?

友野「ダーティ・ループス(スウェーデンの3人組みのバンド)が好きで、ハーモニー的にはハイブリッドコードで、和音と和音がぶつかったり、先進感というか新しいようなサウンドが特徴的なバンドなんですよね。そういうところを参考にしました。」

——この曲自体の音楽のジャンルは何ですか?

友野「基本的には自分の好きなジャンルをつなげています。オケのシンフォニックな感じから始まり、そこからバンドサウンドで私の好きなアーティストに寄っています。そのあと、ダークな感じの部分は80年代のブラックミュージックを意識していて、それが終わるとオケに戻って、最後はオケとバンドの融合という流れです。」

——音楽活動はいつからしていますか?

友野「小さい頃からピアノを始めて、それもあってバンドで今もキーボードを弾いたりしています。その他は、サックスを中学の時にやっていたり、本格的な作曲は大学入ってからですね。」

——聴いていた曲の変化というのはありましたか?

友野「もともとクラシックピアノをやっていたので、最初はクラシックを聴いていました。高校では先生や友達の影響もありジャズを聞くようになったり、大学では他のコースと関わっていく中でR&Bを聴くようになりました。最初はクラシック以外知らなかったので、新しいジャンルを聴くことは衝撃が強かったのでより好きになりました。」

——音楽経験を踏まえて、音大に入る方へのアドバイスはありますか?

友野「音大はいろんな楽器を演奏する人、いろんな専攻生に会える場所です。恵まれている環境なので、学生生活でいろんな人と関わるのが大切だと思います。卒業した先でも、ここで出会った人の繋がりはきっと役にたちます。」

——最後に、当日来てくださる方へのメッセージをお願いします。

友野「テーマが光の三原色を表していますので、いろいろな光りの色、色彩を楽しんで頂けたら嬉しいです。」







インタビュアー 内藤 雅人(2年)

ライター 内藤 雅人(2年)

撮影 檜垣 文孝(1年)

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