群馬県出身。 山下康介先生に師事。 オーケストラや弦楽器がメインのインスト曲、ミュージカルの作曲が好きです。 好きな作曲家はエンニオ・モリコーネです。 ハマっているアーティストはSara Bareillesです。
趣味は映画鑑賞です。
——まず、今回の曲はどのような内容ですか?
海沼「今回は自然がテーマで、日本で災害が起こるのは、意思とは関係なく起こってしまうことと、自分達には何も出来ないけど、災害が起こりませんようにという願いを込めた私なりの追悼曲です。ソロのチェロの旋律を主体として、感情や思いを表現しています。」
——ソロのチェロは具体的にどのような事を表現しているのでしょうか?
海沼「最初の導入部分では、大自然の中で歌っているところから始まり、情景が広がるのを表現しています。その後、大自然を思い浮かべるチェロと木管楽器が大きな旋律を作って、だんだんと現実的な感じを表しています。一箇所だけ激しい部分があり、豊かだった自然が崩れる、そういう一瞬の災害を表現しました。その中で中心となるチェロが、いろんな思を思い浮かべているという構成ですね。」
——一番印象に残り、イメージした災害ってありますか?
海沼「自分が体験したものは東日本大震災と台風ですけど、それにしても災害の頻度の多さっていうのもあり、今回は災害をテーマにしました。」
——参考にした曲はありますか?
海沼「ラヴェルのオーケストラで、構成和音とは別の音を入れるところや、武満徹さんの映画音楽を聴いて、自分で綺麗に思った部分を参考にしたり、あとはジョン・ウィリアムズが担当した映画”SAYURI”のテーマのチェロが主体となっているところなどを参考にしました。」
——いつから音楽活動をしていますか?
海沼「4歳の時にヤマハでエレクトーンを始めて、エレクトーンをやってる中でソロ曲を少しずつ作っていきました。アンサンブルやオーケストラは大学に入ってからで、そこから本格的に作曲を始めました。」
——今までの音楽経験から、今回の作品に活かせた事はありますか?
海沼「メロディの作り方は、今までの自分の経験っていうのはありますね。ビッグバンドやジャズ、劇伴を聴いたり、中学や高校では吹奏楽をやっていたので、そういうところからの影響というのはあります。」
——最後に当日来てくださる方へのメッセージをお願いします。
海沼「周囲の人で辛い思いをした方もいると思うので、曲の意味が伝わったら良いと思いますし、この曲を通じてお客さんそれぞれが何かを感じて頂けたら有難いです。聴きどころとしては、弦楽器や木管楽器が綺麗なので、そういう部分を楽しんで欲しいです。」
インタビュアー 内藤 雅人(2年) 大滝 明(1年)
ライター 大滝 明(1年)
撮影 檜垣 文孝(1年)
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