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作曲家に訊く 第2回『Beyond the Down』岡 和葉



東京都出身。

関美奈子氏に師事。

主な作曲のジャンルは劇伴、ミュージカル、インストを制作することが多い。

好きな作曲家はジョン・ウィリアムズとアラン・シルヴェストリ。

今ハマってるアーティストは三浦大知とフィロソフィーのダンス。

趣味は旅行、ドライブ。

 

——まず、今回の「Beyond the Dawn」はどのようなイメージで作曲されたのでしょうか?

岡「今回の作品は、曲が主役っていうより、ダンスと映像とオケが主役です。今までは曲一本だけで勝負しに行ってたので、色んなものが合わさった作品に挑戦しました。」

——それぞれが組み合わさり壮大になりますね。工夫された点はありますか?

岡「ダンスはコンテンポラリーダンスで、しっかり決めているのではなく、粗方決めておいて即興性も交えて、ダンサーの人も作品に加わってもらえるようにしました。その時の状況によって、お互いが反応していくようになったら良いなと思っています。」

——今回のオケを書く時に、今までの作曲の仕方と相違点はありましたか?

岡「今までは、オケは正しく作らなきゃと思っていましたが、今回、自分がしたいようにピアノで弾いてから楽器の編成を増やして作曲しました。4年間の中では一番自分らしい作品です。」

——曲名の意味を教えてください。

岡「夜明けの向こうにという意味です。曲の前半は静かで迷いがあり、後半に開ける感じをイメージしました。生きていく中で他人の力はもちろん必要なんですが、最終的に信じられるのは自分自身だと思うんです。自分自身を信じた先にどんな夜明けが待っているのかというテーマで書きました。」

——今まで作曲した曲と比べて、自分らしさという意味で差は大きいですか?

岡「そうですね。今までは劇伴を作っていたので、劇伴ならこうしなきゃいけないって自分の中で決まりにある程度は縛られていたんですよね。ですけど、今回の作品は自分の思ったようなイメー ジで自由に作曲したので、差があるかもしれません。」


——いつから音楽活動をされていますか?

岡「ピアノは4歳からやっていて、小学校4年生の時に曲が作れるようになりました。部活は吹奏楽部で打楽器をやっていて、楽器の音質には馴染みがあったり、吹奏楽の曲は波が明確であると思うので、そういう意味ではオケを書く時に自然と真似をしていたかもしれませんね。」

——打楽器だと後ろから全体が見れますよね

岡「そうですね、全体を見ながらどの楽器が重なるのか、そういうのも見てました。」

——高校生など、これから音大へ進もうとしている方へ、何かアドバイス等があれば、お聞かせください。

「洗足は自由なので、やれることはやった方が良いと思います。先生や友達にでも相談するだけでも、新たな発想は湧いてくるのではないかと思います。何か1個でも全力で取り組む思い出があると、自分の自信にも繋がるし、1個出来ればまた次に何か挑戦したいと思うので、貴重な4年間を過ごして欲しいです。」

——

最後に、当日来る方へのメッセージをお願いします。

岡「日々生きて行く中での不安や葛藤、希望、そして人間の力強さを感じいただけたら幸いです。オケ、ダンス、映像という様々な組み合わせとなっているので、それぞれまとめて楽しんでいただけたらと思います。」




インタビュアー 内藤 雅人(2年)

ライター  大滝 明(1年)

撮影 檜垣 文孝(1年)





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