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作曲家に訊く2021 第9回『明日への願い』大永 朱美


大永 朱美 (おおえ あけみ) [大4年]


埼玉県出身。

社会人になってから、やっと音楽を習いはじめて10年目。

今までに作曲を奥慶一氏、栗山和樹氏、三橋隆幸氏に師事。

好きなジャンルはクラシック、映画音楽など。

入学してから副科でチェロも練習中。

得意料理はオムライス。

 

——今回の音デオケは”未来”というテーマですが、どのように連想して作曲しましたか?

大永「テーマが”未来”というのを聞いて、その時に思ったことは“未来が明るいものであってほしい”と思いました。その時に思った願いを曲にしました。」

——不思議な世界観の曲ですよね。

大永「斜め上の方向を見上げていくというか、そういう狙いをしましたね。書いていても、斜め上にいくような転調をする構成にしました。最初は淡い期待というか、明るい明日になってほしいと小さく思っていて、最後は強く願うというお話です。」

——オーケストラを書く時に、工夫したことはありますか?

大永「広い音域を使って上から下まで音が鳴るようにしたり、音をわざとぶつけて濁らせたり、そういうところを理論的に作曲しました。」

——そういうことをする為に、参考にした曲はありますか?

大永「そうですね、今回特に分析したのはジョン・ウィリアムズの曲ですね。あと、私は哀愁漂うメロディやロマンティックな曲も好きなので、エンニオ・モリコーネ、アンドレ・ギャニオンなどの作曲家の作品も聴いてます。もしかしたら、影響されている部分があるかもしれません。」

——学校生活で、この授業を受けて良かったなと思うものはありましたか?

大永「やはり、オーケストラを専門的に書きたいと思ったので、楽器と演奏論、管弦楽概論など、楽器についてよく分かる授業は為になりました。」

——こういう音楽の曲を書くって大変ではないでしょうか?

大永「大変ですけど、やっぱ作っていて楽しいですね。最初に鼻歌で歌って、次にピアノで弾いてみて、和音をつけてみて。そういう作業をどんどん広げていくと、自分が思う理想の音楽を作れるんですよね。時には、和声から少し離れてみると不思議な世界観も作れますし、普通から逸れた作曲に挑戦するのも、面白かったりします。」

インタビュアー 下羽 泰生(1年)

ライター 内藤 雅人(3年)


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