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作曲家に訊く2021 第7回『Betelgeuse』鈴木 美羽


鈴木 美羽 (すずき みう) [大2年]


小学1年でエレクトーン、小5でピアノを本格的に始め小6より作曲を始める。

中高は吹奏楽部や軽音部でも活動。

校内では作編曲の機会に恵まれる。

現在はインスト、合唱、アカペラ等の作編曲、

ピアノはジャズやラテンの勉強にも励み日々幅広く音楽を学んでいる。

YEC2017ファイナリスト。

音大オケ2019洗足音大ファンファーレ作曲。

 

——今回の音デオケは”未来”というテーマですが、どのように連想して作曲しましたか?

鈴木「まず、曲のタイトルである”Betelgeuse”はオリオン座の一部である星、ベテルギウスのことです。今見ている星は昔の祖先が生きた時代に輝いていた星、今遠くで輝いている星は未来の世界で見られる星、そう考えるととても神秘的で不思議に感じたので作品にしました。」

——ベテルギウスって、超新星爆発(太陽などの恒星が爆発する現象)とか何かと話題になりましたよね。

鈴木「そうなんですよね。光が減ってきたからそろそろ爆発するんじゃないか?と言われましたけど、この星自体が変光星でもあるのでね。平安時代には他の星が爆発していて、その光は一定期間続いたそうなので、一度見てみたい気持ちはありますね。」

——星座とか宇宙っていうのは、神秘的で良いですよね。

鈴木「神話の一説では、希望に向かう道へと導く星とされていますし、そんな力強さを持って未来へと導く美しさからも、曲として使いたいなと思いました。明るいことばかりじゃないからこそ、希望を持って星に未来への願いを込めたり想いを馳せたり、そんな人々の内面も含めて作曲しました。」

——この曲の聴きどころはどこですか?

鈴木「宇宙的な神秘さと、ベテルギウスの力強さを表現しているので、そういうところは聴いて楽しんで頂きたいですね。」

——作品を書く時に、気をつけたことはありますか?

鈴木「やはり実際に演奏する曲なので、奏者目線で書いたことですね。私は中学、高校の時に吹奏楽をやっていたので、吹いてる側だったから分かるところもありました。あと、壮大さや浮遊感、星の美しさをオーケストレーションでどう表現するかにもこだわりました。」

——オーケストラを書くのって難しくないですか?

鈴木「確かにいくつもの楽器があるので大変ですけど、頭の中でこういうサウンドが欲しいって思い直感的に書いたり、理屈を考えながらオーケストラを書く時もありますね。そういうことを試行錯誤しながら作曲しています。」

インタビュアー 下羽 泰生(1年)

ライター 内藤 雅人(3年)


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