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作曲家に訊く2021 第1回『花火が上がらない夏だとしても』小林 真悠

更新日:2020年12月30日


小林 真悠 (こばやし まゆ) [院2年]

東京都出身。渡辺俊幸先生、佐藤ひろのすけ先生に師事。 主な作曲のジャンルはインスト、劇伴系。最近は歌モノも書きます。 好きなアーティストはジョン・ウイリアムズ、アラン・シルヴェストリ他。 映画館や動物園、博物館等に行くのが好きです。 最近は中々行けないので、上野動物園の公式SNSを毎日チェックしています。

 

——今回の音デオケは”未来”というテーマですが、どのように連想して作曲しましたか?

小林「今年はコロナ禍で、私の地元でもある江戸川花火大会も今年は中止になったんですよね。毎年、家族や友達と行ってましたし、また皆んなで花火を見られる”未来”が来たら良いなと思いながら、今回の曲を作りました。」

——今年は、多くのイベントが中止になりましたよね。

小林「そうですよね、元に戻ったら良いですよね。この曲は7,8月の夏に作り始めたのですが、その時に、ふんわりとこの思いが浮かびましたね。」

——曲を聴いた印象だと、弦楽器のメロディの広がりがあり、そこに木管楽器などが重なり綺麗だなと思いました。

小林「ありがとうございます。でも、私はあまり弦楽器に触れたことがないので、去年も今年も弦楽四重奏を書いたり、今回の音デオケも弦楽器ってカッコいいよなと憧れながら作ったりしています。あと、冒頭とかの木管楽器のフレーズはリディアンスケールを使って、キラキラと奏でる工夫はしましたね。」

——冒頭の静かに始まる感じ、素敵だなと思いました。

小林「冒頭のところは、聴いている人が、”あ、始まった?”と思わせるようにしたいと思いました。曲の静けさから始まり、フルートなどの木管楽器が入ったところで、ようやく曲が始まったと分かるような構成にしました。」

——曲を作る時に、意識した点などはありますか?

小林「ふんわりとした思いなので、あまり激しくしないことや、静かで優しく、でも少し切ないような思いということを意識して書きましたね。そして、曲の展開にキャラクター性を持たせ、心情の変化というのを表現しました。」

——大学で作曲を学んでいて、学んで良かったなと思うことは何ですか?

小林「まず、様々なコード(和音)とかオーケストレーション(管弦楽法)というのは、授業やレッスンで多く知ることが出来て良かったなと思いますね。学んだ物を活かして次にどう変化をつけられるか、自分でチャレンジしていく幅も広げてます。」


インタビュアー 内藤 雅人(3年)

ライター 内藤 雅人(3年)

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